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どうでもいいことをつぶやいたり、企画のお知らせしたり、 らくがきupしてみたり。ぐだぐだ日記。
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何だかんだで毎晩更新してたこのプチプチ連載(プチプチ連載!?)、ちび猫の大冒険。
実は、

……今回で最終回です。

今日から長旅に突入で恐らくそれどころじゃなくなるだろうとか、1日に大量にあっぷすることになるだろうからこれ以上増やすわけにはとか、
そっ…そそ、そんなんじゃねーんですからねィっ!
はい、キモいです。(総悟:ええぇえっっ!?)

はてさてどんなラストを見せるのか。
あの状態でどう無理矢理畳むのか。
むしろ畳めるのか!
書き始める前の今からドキドキですo(^o^)oひぃー。

それでは、連載というには些か短い期間でしたが、たくさんの応援ありがとうございます!!

ちび猫の大冒険最終話、
どうぞです!ねこでした!

拍手[4回]






*****

「ん…ぅむ…」

ごしごしと目を擦りながら、総悟は横になっていた体を起こした。
どうやら、今さっきまで眠っていたよう。体の上には厚手のシーツが掛けられていた。

障子の閉まった外を伺えば、まだ日は落ちてはないがカァカァとカラスの鳴き声。
日も傾きかけた頃だろうか。最近はこれでも随分と日が落ちるのも遅くなった。
だんだんと頭が覚醒していくにつれて、外界の音も耳に入ってくる。
というか、この大音量の中で寝てたのか俺は、と思うような、ブォオーーという馴染みのある音が、すぐ近くで響いていた。
掃除機の音。見上げれば総悟の隣では三角斤を着けた屯所の猫が一生懸命部屋の中を掃除してくれていた。

あれぇ…サイズ元に戻ってる?
確か苺を食べさせた後、お散歩したりおやつを食べたりして遊んで…お昼寝して…。
うん……?どこからどこまでが夢だったのか。
と言うか今回も夢オチってやつですか?確かに江戸は何でもアリだが、夢こそ何でもありだ。

そこまで考えて、総悟はふう、と息を吐いた。
どっちでもいいか、こいつが無事元の姿に戻れたのだから。
ちっこい姉さんも面白かったが、普段の姉さんの方がいい。丈夫でいい。
そんなことを思いながら「姉さん」と呼べば、掃除機の音に見事にかき消されてしまった。

「ねーさん」
ブオー。
「ねーえさんっ!」
ブオー。
「ねーえーさーあああ!!」
ブォオーー。
「……あ、ありゃ?え、と…」

カチ。
「あら?沖田さん起きましたか?」
掃除機を切った娘がようやくこちらに気づいて声をかける。
持っていた掃除機を壁に立て掛けててくてくとこちらに寄ってきて、総悟の隣にしゃがむ。

「おはようございます。よくあんな大音量で寝てましたね」
「え、あ…?」
「勝手とは知りつつ、押し入れの中を掃除させてもらいましたよ。……あ、大丈夫です、心配いりません」

怪しげな段ボールとか怪しげな本とか、中身見てないですから。
キリッ、と顔の横にダイヤマークなんて付きそうなどや顔で言われても、何にも安心出来ない。
寧ろ嫌な予感がバンバン膨らんでゆく。
ばばっ!と辺りを見渡せば、総悟の寝ていた場所の直ぐ側に、持ってきた盆と苺の乗っていた皿が置かれていた。総悟が寝ていた同じ“地面”の、直ぐ側に…。

「…うおおぉおっ?」
よくよく見てみれば総悟が寝ていたのはシーツの上だが、回りの床は木目のフローリング…いや………ぶっ、文卓…?
じゃあこの白地にピンクの猫柄なシーツって、ハンカチ?!
つか、周りでっけえ!!

「大丈夫ですかー?どっか痛いとかありますか?」
「い、や…」
「わー、寝てるときも思ってましたけど、本当、沖田さんが人形みたいって言った気持ちが分かります」
「うわ」

ひょいと体をつまみ上げられ、体操座りをした雑用娘の膝の上に下ろされる。間近で交差する視線と視線。
総悟の体は、今や、揚げたてワカサギの天ぷらレベルのサイズにまで縮んでいた。

「携帯電話持つのもキツそうなサイズですね。私の時より更に一回り小さいんじゃないですか」
「なんで!?」
「知りませんよ、お江戸は不思議がいっぱいですから」

「なんかっ…あ、あんた怒ってる?」
「え?別にそんなことないですよ?」
「そ、そーですかィ」
「??随分と大人しいですね。やっぱりどこか痛いんじゃ」

頭を撫でてくる人差し指を遠慮して、総悟は娘から視線を反らす。
なにこれ、なんか、なんか……
こっ……こええ。巨大な家具に囲まれるのも巨大なこの娘に見下ろされるのも、
ちっこい体ってこんなに恐いものだったんか?!

おっかなびっくり娘を見上げる総悟の前で、彼女は床に散らばっていた総悟の携帯電話と、輪ゴムを拾い上げた。
ギクリと総悟の肩が跳ねる。

「どうしました?あ、沖田さんも小さいうちに苺食べときます?すごーく美味しかったですよぅ」
「あー、俺はいいでさ」
「そうですか。あの、勝手に押し入れ掃除しちゃってすみませんね」
「いや、ありがとうございます」

微妙に弱気モード突入な総悟はドキドキしながら胸を撫で下ろす。
いや、そうだそうだ。この娘は自分と違ってドエスじゃぁないし、ちゃんと躾けられてる筈だし。
害はないはず。怖がる必要もないはず!
差し出された手のひらに悩んだ末飛び乗れば、雑用猫は総悟を乗せて押し入れへと足を進めた。
「それにしても、沖田さん押し入れの中結構埃たまってましたよ」


「私が入ったとき埃まるけだったでしょ。ちょっと覗いてきてみてくださいよ」
「いや、掃除してくれたんならいいじゃねーですか」
「いいから。細かい虫の死骸とかもあって、頑張って片付けたんですよ?」

少しだけ開けた隙間に押し込まれて、総悟は薄暗い中キョロキョロと自分の押し入れの中を見渡した。
すい、と地面を撫でてみる。
このサイズでほとんど手に汚れが付かないのだから、どうやら雑用娘はかなり小さい埃まで丁寧に拭き取ってくれたようだ。
「暗い。もうちっと開けてくだせえ」
そんなことを言えば、がたがたと押し入れの隙間が広がり、中もうっすら明るくなっ………

「!!」
スパンヌ!
「!!?」

仄かに明るくなった押し入れの中、目の前にうっすら大きな影を捉えた瞬間、ピシャリと押し入れの扉が閉められる。
真っ暗。
ちょ、ま、えっ。

「姉さァァァァんんん!!いた!なんかいた今!でっかい八本足の怪物いたァァ!!」
「……」
「待って!開けて!暗くて相手の存在位置が把握できん!どこにいる?今どこにいる!?」
「……」
「イヤもうそういう問題じゃなくて!!デカイとかデカイとかそういう問題がアアアア!!超恐ええ!」
「実はですね、押し入れ掃除してたら、いつも沖田さんが悪戯に使うおっきい蜘蛛の模型が段ボールからはみ出て落ちてて」
「はア!?何の話?!オイ開けろ!」
「どーやら私が見たのってそれっぽいです。もー、いつも沖田さんに言われてる事とはいえあんなオモチャに大声あげちゃって恥ずかしい…」
「ええ?!つまりナニが言いてーのアンタ!?」
「小さくなると声も小さくて聞き取りにくいですね」
「オィィィィィィイイ!!」

「あ、その模型はちゃんとしまったんで。大丈夫ですよ!」
「それ寧ろ大丈夫じゃねぇぇぇ!姉さんてめー後で覚えてろごめんなさい!助けてください!!」

それからしばらく蜘蛛の模型を使った嫌がらせはなかったそうな。

おわり




はい、お疲れさまでした!
ここまで見てくださってありがとうございます!
まさかの万能夢オチ(笑)と見せかけてからの和やか逆襲エンド!www
ちなみに退くんを頼らなかった理由は本日彼が雑用業務に追われてるからです(笑)
でもねこだったらそんなのお構いなしに確実に彼にヘルプを求めるけどね!

ありがち(…かァ?)しかもぐだぐだなお話でしたが、お付き合いいただき感謝いたします!
それでは、ねこでした!
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