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どうでもいいことをつぶやいたり、企画のお知らせしたり、 らくがきupしてみたり。ぐだぐだ日記。
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ぷち連載第三話。
おぞましくドSな彼の数々の仕打ちをどうぞ。

拍手[5回]



*****

「ああああああああっ」
「どーですかィ?」
「やめやめやめめめあああああ!」
「キモチイイ?」
「んんんんんんなわけ、あるかっ、しっ、死んじゃう!!」

ブー、ブー、

「んにゃぁぁぁあああああ!」
「やっべ…いい顔してんよアンタ…」

全身をブルブルと痙攣させて、屯所の猫は目を回した。
涙を流しながら必死に助けを乞う。
ぽち、と総悟がボタンを押せば振動は止み、彼女はゼイハアと息を乱した。
けっ、携帯電話がこんな拷問器具になるだなんて…!

自分の携帯電話に体ごと輪ゴムでくくりつけられて、着信のバイブレーション。
なんつーか、このサイズだと寧ろ痛い。気持ち悪い。
しかし圧倒的すぎる体格さの前ではどんな抵抗もほぼ無意味なのである。
そもそもこの「遊び」と言う名の「拷問」は、先ほどの携帯ブルブルに始まったことではないのだ。

一番最初は片足を摘ままれうーんと手を伸ばした高さから逆さに吊るされた。
あれだよ、縄無しバンジーとかのレベルじゃないよ!そのまま手を離されて落下中にキャッチを何度か繰り返されて、正直おしっこちびるかと思った。
次はどこから連れてきたのか近所の野良猫に追い回された。
端から見れば猫が前足でちょいちょいってやってじゃれてるんだろうなあとか思ってるのかもしれないが、とんでもない。
風を切る音が聞こえる!風圧結構ヤバい!爪!爪!!
巨大な怪獣に押し倒されて、本気で食われるかと思った。
そして更に……それが一番エグかったのだが…
配給室からこっそり持ってきた、…「GKBRほいほい」の、なっ、なかを、見せられて…

「おぎゃぁぁぁぁぁあああああああ!」
「あーイイ、イイ声…姉さんアンタさいこー」
「うっとりするなぁぁぁ」
「どう、中入ってみてくだせぇよ」
「やだ、やだ、や……いやあああああ!!」



「ねえさーん!食虫植物借りてきたんで、触って食われてくだせえ!」
「…ふええぇぇ…もう勘弁してください…」

逃げ出さないようにと入れられていた虫かごの蓋を開けて、総悟が楽しそうに微笑む。
彼の手には、それこそどこかのキノコを食べて大きくなる配管工的なアレに出てくるあの花的な、あのパックンなふらわー的なアイツを彷彿とさせるようなものだった。
トゲトゲの牙、ねっとりとした粘着液はまるでヨダレのようで。
小さくなった今の頭など簡単に頬張ってしまえそうな大きな口を開けて待ち構えているソレに、例えようもない恐怖が全身を駆け巡った。

「ふ…ふええ…」
「ん?」
「うえぇぇ…う、ひっく」
「…ねーさん?」
「ふわああああぁぁぁぁあああん!!土方さあああああ!うわああああああんんん!!」
「えっ!?ちょ、ガチ泣き?」
「わああああん!おにいちゃあああああんん!!」

本気で喚き出した娘に総悟がおろおろしていると、突然バタバタと廊下を騒がしく駆けてくる足音。
ハッと気づいた総悟が慌てて娘の口を人差し指で塞げば、それと同時に部屋の障子が開かれた。

「……ど、どーしやした、土方さん?」
「あ、いや…今アイツの声しなかったか?」

現れた土方は大きなクマを目元にかかえ、だるそうに目をこすっていたが、大声といっても小さな小さなちび猫の助けを呼ぶ叫びを目敏くも聞き漏らさないところは流石としか言いようがない。
ぐいと体の後ろに隠したちびっこい体は、押さえつけた指の下で「土方さん土方さん」とわめいている。
それが気にくわなくてむぎゅうと頭ごと握りつぶした。

「なに言ってんでィ、ねっ姉さんは朝一で出掛けてったんですぜィ」
「ん…まあ、そうなんだが…ヤベェな、寝不足で耳までおかしくなったのかも」
「ハハハ…やだな土方さんったらァ~しっかりしてくださいよォ~」

ふらふらと土方が去った後、大きく息を吐きながら総悟は額についた汗をぬぐった。
握っていた手を話せば、屯所の猫は苦しそうに真っ赤になって咳き込む。
未だえぐえぐと涙をこぼし小さくなる彼女に、総悟は鋭い視線を投げつけた。

「…たく…いつまでもべそべそ『土方さん土方さん』って……」
「ひっく…えぐ…」
「うるせえよ。怒りますぜィ」
「ひぃっ…ふぇえ…!」

小さな体を更に縮こまらせて震えるちび猫に、総悟はチッと舌打ちを打つ。こういう泣き方は好みじゃない。
こうやってめそめそいじいじいつまでも泣いている女は嫌いだ。面倒くさい。こんな時のこの娘も凄く面倒くさい。
しかも泣きながら呼ぶ相手はあの土方だ。

ふっと泣き声が止んだのでようやく泣き止んだかと娘を見下ろせば、彼女は両手の平を口に当てがい、必死に声を押し殺していた。
小さくても分かるほどその体は震えていて、ボロボロと零れ落ちた涙は畳にシミを作っている。
うぅ…総悟は整ったその顔を歪ませた。

この娘が泣いているのは、震えているのは、明らかに自分のせいだ。
そして今、これが必死に泣き声を押し殺しているのは、総悟の機嫌をこれ以上損ねるのをなんとか避けようとするため。
何をされるか分からないから。何をされるか怖いから。総悟が、怖いから。
この娘を嫌がらせて泣かせてそれを見るのは確かに好きだけど。

こんな、総悟に怯えて、震えて、泣いて……
そんなコイツを見るのは、
……あんまり、好きじゃない。

「…オイ、姉さ、」
「ひっ…!!」
「……」

声をかけただけで娘の体がビクリと強ばったのが見てとれる。それがなんだか悲しい。
…ついに嫌われてしまっただろうか。
そんなことが頭をよぎって急に心が重くなる。
この娘は総悟がどんなイタズラをしても笑って許してくれたが、いかんせん今回は小さくなった体にいろいろやり過ぎた。
…そもそも態度には出さずとも急に縮んだ体に不安を抱いていなかったはずなどないのだ。
そんな中、大好きなお兄ちゃんにも助けを呼ばず総悟を頼って来てくれたのに。

震えるちび猫はそのままに、総悟はしょんぼりと自分の部屋を後にした。




つづく


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夕咲さん
コメントありがとうございますー(*^-^*)
ぷち連載の応援ありがとうございました!
携帯電話でぽちぽち打っているので、前後の文章の関係性とか見にくくて推敲もほとんどしてないので、言葉遣いが悲惨ですorz
が、好き勝手書かせていただきます~!
また改訂版をサイトに上げますね!えへへ(>_<)
ねこえんじゅ 2012/03/03(Sat)01:08:20 edit
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